部品は市販の中性洗剤を用い、付着物が軟かくなるまで浸し、プラスチックスクレーパか剛毛ブラシで洗浄し、最後に灯油に浸して洗浄する。 (イ)タービンロータ (a)軸の曲りを点検し、許容値を超えるものは交換する。 (b)軸受部の外径を測定し摩耗が許容値を超えるものは交換する。 (c)タービンブレードの曲り、変形、欠損や亀裂を点検し、これらの損傷があるものは交換する。ブレードの曲り修正は運転中飛散する恐れがあるため行ってはならない。 (d)タービンブレード表面、外周や背面を点検し、腐食の激しいものは交換する。 外周や背面のケースとの当りによる軽微な損傷は修正できるが軸が許容値以上に曲っていることが多いので注意を要す。 (ロ)コンプレッサホィール (a)ブレードの曲り、変形、欠損、亀裂のあるものは交換する。曲り修正は運転中飛散の恐れがあるため行ってはならない。軽微な曲りはそのまま使用できる。 (b)ホィール外周や背面を点検し、ケースに当り損傷しているものは交換する。軽微なものは修正する。但しアンバランスの恐れあるものは使用不可である。 (ハ)フローテイングメタル、スラストメタル、球軸受 (a)フローティングメタル内、外径の寸法計測を行い使用限度を越えているものは交換する。また当りを点検し、メッキ層が剥離したり摩滅したものは交換する。 (b)スラストメタルの摩耗が使用限度を超えたものは交換する。 (c)ベアリングハウジング内径が摩耗し使用限度を超えているものはハウジングを交換する。 (d)使用時間は規定以上になっていないか。球軸受では球および内外輸に変色がないか、回転は滑らかであるか等を調べ、異常あるものは交換する。 (ニ)シールリングおよびOリング (a)シールリング合口スキマが使用限度を超えるものは交換する。 (b)Oリングや折り曲げ座金などの消耗品は新品に交換する。 (ホ)水冷タービンケース (a)水ジャケット部の汚損および腐食状況をチェックし、異常あるものは交換する。 (b)ケースのガス側および水側よりの浸食状況をチェックし、異常あるものは交換する。 (c)防食亜鉛の減耗の程度をチェックし、去以下になっているものは交換する。 (ヘ)組立中の点検 (a)タービンホィール外周および背面とケースとのスキマ、さらにコンプレッサホィール外周および背面とケースとのスキマなどが組立基準内に入っているか否
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